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奴隷
「人間としての権利・自由を認められず、他人の私有財産として労働を強制され、また、売買・譲渡の対象ともされた人」
たとえ自由を奪われたとしても大観衆の前でサッカーができて、さにら週給2000万円以上が保証されているのなら喜んで"奴隷"になりたい。
ここ数日イギリスの新聞各紙やネット上では"slavery(奴隷制度)"論争が盛んに行われている。事の発端はこうだった
Let Cristiano Ronaldo leave, says Sepp Blatter--Telegraph FIFAのブラッター会長はC・ロナウドの移籍騒動について、例え契約があと4年残っているとしてもロナウドが望むのならマンチェスター・ユナイテッドは彼をレアル・マドリーへ移籍させるべきだと語った。「フットボールの世界において、選手を売っては新しい選手を買うということが至るところでおこっており、これは"現代の奴隷制度"のようなものだ。私は常に選手を守りたいと思っている。移籍したいという選手にはそうさせるべきだ」 |
ブラッター会長の発言に同意できる部分もある。
選手は商品ではないのだから、クラブ主導ではなく選手の意思によって移籍は行われるべきだと思うし、高騰し続ける移籍金にも誰かが歯止めをかけなければならない。
ただし、FIFAの会長という大きな影響力を持つ立場にあり、レアル・マドリーのカルデロン会長と親密な関係にある人物が、このタイミングで特定の選手とクラブを名指しで発言するべきではなかったと思う。 「FIFAの会長の発言に同意する。彼は正しいことを言っている」 ブラッター会長の発言について、ポルトガルのテレビ局の取材を受けたロナウドはこう語っている。発言のどの部分に同意しているのかは分からないし誤解もあるのかもしれない。でもこういうコメントをすれば「僕は奴隷」の見出しとともに新聞の一面を飾ってしまうような事態になっても仕方ない。2006年W杯でルーニー退場後にベンチに向かってしたり顔でウィンクしてみせたり、この人はどうして自分にとどめを刺すような発言や行動をするのだろう?
◆関連記事 「Rich man, poor man: The great slavery debate」 Mail Online 「Pele orders Ronaldo to stay put」 BBC SPORT |
決して裕福ではない家庭で育って、母親が無理して買ってくれた見栄えのよくないサッカーボールを大事にしていた少年の夢、つまりレアル・マドリーでプレーするということをいつかは実現して欲しいという気持ちはある。でもどうしても今回の移籍騒動について理解できないことが2つある。
まず1つは、レアル・マドリーのあまりに露骨な売り込み。
ユナイテッドにC・ロナウド獲得の正式オファーをする前から、色々なメディアを通じて彼にラブコールを送り続けたこと。以前バルサからフィーゴを獲得した時のような強引さと、ユナイテッドとそのサポーターへの敬意の欠如を感じた。
そしてもう1つは、C・ロナウドの心境の変化。
昨年の夏にC・ロナウドはユナイテッドと5年間の契約を交わしていて、そのことにとても満足していた。ユナイテッドにとって素晴らしいシーズンとなった07-08シーズンを終えて、わずか1年でどうやったらここまで気持ちを入れ替えることができたのだろうか?
「契約も交わさずに、または給料をもらわずに働いているとしたらそれは"奴隷"と言えるだろう。しかし一旦契約に合意したのならば、それを最後まで全うしなければならない。契約が終われば行きたいところへ行けるのだから」 契約が残っていてもさまざまな環境の変化で移籍せざるを得ない状況というのはあるけれど、この意見にはほぼ同意できる。これを言ったのは誰かというと、王様ペレでした。
ジダン、ベッカム、ナダル、ボビー・チャールトン、ブラッター、ペレ・・・
ロナウドの移籍について言及した人たち。どこまで大物を巻き込んでいくのだろう。
もうそろそろこの話題も終わりにしたい。
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